「ギガバイト」って、一体何なの?
スマートフォンを利用するようになると、よく「ギガバイト」という言葉を使うようになります。しかしこの言葉、実際のところ何の単位なのか良く分からないという人は多いでしょう。そこで「ギガバイト」の意味と、この単位を取り巻く注意点などをご説明します。
2つの「ギガバイト」
スマートフォンでは、2つの意味で「ギガバイト」という言葉が使われます。
それは、メモリ容量の数値と通信速度制限です。
それぞれ、その単位は「1ギガ」「2ギガ」・・・などギガ数で表されることもあります。
スマートフォンには、アプリケーションや音楽、写真、あるいは電話帳データなどを保存するための容量が搭載されています。
これがメモリと呼ばれ、ギガバイト(=GB)という単位で表されています。
ちなみに、同じ単位として「メガバイト(=MB)」が用いられることもありますが、1GBは1024MBに相当します。この容量が多いほど、スマートフォンに多くのデータを保存できるということです。
一方で、スマートフォンには各キャリアで、通信速度制限が設けられているものがあります。
例えばau の場合、4G LTE対応のスマートフォンでは、1ヶ月以内のデータ通信量が7ギガバイトを超過すると、月末まで通信速度が最大128kbpsに制限されてしまいます。メールの送受信やWebブラウザでの閲覧・検索などが遅くなるので、特にビジネスなどで利用する方にとっては大きな痛手です。ここで出てくる「7GB」というのは、つまりスマートフォンの通信によってどの程度のデータ容量を扱ったかを表しています。単純なWebサイト閲覧やメール送受信であれば容量は大きくありませんが、動画などを再生すると、大きな容量を扱うことになります。同じメールでも、文字のみのメールと添付ファイルのあるメールとでは、対象となるメールのデータ容量が異なるのはお分かりになるでしょう。
速度制限に注意しよう
通信速度制限について、少し補足しておきます。恐らく最も気になるのは、「何をすれば、どれだけのデータ通信量になるのか」という点でしょう。いくつか基本的な操作における通信量の目安を挙げておきますので、参考にしてください。
<1GBを消費する各操作の回数>
・メール送受信:約2,000通
・動画再生:34時間
・WEBサイト閲覧(例:Yahoo!Japanトップページ):5,200ページ
・音楽再生:250曲
尚、通信量は対象物によって異なりますので、あくまで目安としてお考え下さい。
スマートフォンは、どのくらいメモリがあれば良い?
スマートフォンを購入する際、1つのポイントになるのがメモリ容量です。iPhoneであれば16GB・32GB・64GBが用意されており、ギガ数に応じて価格が上がります。
※iPhone6から32GBのモデルはなくなり、64GBの上位モデル128GBが登場しています。
Androidについては、各メーカー及び機種によって実に多様です。
では、一体どのくらいのメモリを搭載したスマートフォンを選べば良いのか?
これは、自分がどのくらいのデータをスマートフォンに保存したいかによって異なります。例えば音楽データなら、500曲で3GB程度。写真なら1000枚で3GB程度です。アプリはものによりますが、だいたい100MB〜2GB程度となるでしょう。ビジネス用の資料などもスマートフォン内で保存したい場合は、各データで容量が異なります。ただしこうした資料などは、オンラインストレージと連携したアプリを使用することで回避できます。
参考までに筆者がいれているメジャーなアプリの容量 ※2016年4月6日追記
LINE・・・162MB
Facebook・・・141MB
Youtube・・・53.7MB
Chrome・・・236MB
パズドラ・・・380MB
1つ注意したいのは、特に日本メーカー製のAndroidスマートフォンです。中には本体のメモリ容量が非常に少なく、microSDカードなど外部メディアでメモリを増設することを前提としているものがあります。しかしアプリなどの中にはmicroSDなどに移行できず、スマートフォン本体にしか保存できないものがあります。そうすると、容量の少ないスマートフォンのメモリはすぐに一杯になってしまうでしょう。
「ギガバイト」の意味をしっかり把握して、賢く自分に合ったスマートフォン選びをして下さい。
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