タブレットを活用しよう
今や一家に1台とも言えるパソコンと、多くのユーザーを抱えるスマートフォン。その中間的な位置づけのデバイスとして、タブレットがあります。2010年に発売された初代iPadを皮切りに、Android端末を含めさまざまなタブレット機種が販売されています。
しかしパソコンやスマートフォンを持っている方にとって、タブレットの魅力は今ひとつ理解できないものかもしれません。なぜならタブレットで出来ることの多くは、パソコンやスマートフォンでも出来てしまうからです。しかし機能が同じでも、利用シーンによってタブレットは大きなメリットを発揮します。
文字を読む
最近は、新聞や書籍などがどんどん電子化しています。しかしスマートフォンで電子書籍を読む場合、『文字の大きさ』を不便に感じることがあるでしょう。もちろん文字は拡大することができますが、そうすると一画面に表示できる文字数が著しく減ってしまい、何度もスクロールする手間がかかります。
では、パソコンではどうでしょうか。文字の大きさについては解決できそうですが、電子書籍を読む場所によって困難が生じてきそうです。例えば机に向かって読むのであれば、特に問題はないでしょう。しかし電子書籍を読む場面として多いのは、電車やバスなどの移動中です。パソコンは開いてから起動するまでに時間が掛かりますし、ほとんどはキーボードと画面が分かれていて場所を取ります。よほど空いていれば気にすることはありませんが、周囲に大勢の人がいる場合、パソコンを開くことは迷惑になってしまうでしょう。
これに対してタブレットは、スマートフォンのようにすぐ起動することができ、画面タッチで操作が可能です。画面の大きさは8〜10インチ程でスマートフォンより大きく、紙の書籍と比べればむしろ大きいくらい。そのため、文字を読むのにも問題はありません。
動画を見る
文字を読むのと同様に、動画を観るのにもタブレットは適しています。スマートフォンでは字幕が見辛かったり、映像を細部まで画面を見るのに疲れてしまったりします。パソコンでの視聴については、文字を読む際と同様です。自宅で落ち着いて観るならば良いですが、周囲に人がいる場所では適さないでしょう。
タブレットはテレビより小さいものの、映像を観るのに不自由はありません。最近はiPad miniなど小型のタブレットも出ていますが、特に9〜10インチクラスのタブレットであれば、動画を楽しむのには十分です。
プレゼンテーション
またビジネスの場でも、タブレットは活躍してくれます。例えばプレゼンテーション資料を相手に見せる際、タブレットに資料を表示してそのまま相手に向けましょう。パソコンの場合にはキーボード部分があり相手から遠ざかってしまいますし、ページをめくったり拡大したりするのに、手間が掛かります。タブレットは相手も画面タッチで自由に資料を操作できますので、スムーズな提案が可能になるでしょう。
タブレットにはさまざまな専用ケースも販売されており、タブレット本体を立てられるものもあります。相手が複数の場合にはそうしたケースで相手の真ん中にタブレットを立ててみせると、より見やすくなります。これは、画面の小さいスマートフォンでは実現できないことです。
スマートフォンともパソコンとも異なる、タブレット端末。最近では、タブレットとスマートフォンの間に位置するファブレットなるものまで登場してきています。
スマートフォンより大きいがパソコンほどではない、パソコンにより起動がはやい、その特徴がマッチするのは隙間といえます。
時間と場所の隙間、5分10分程度のちょっとした空き時間、それは休憩や移動時間、テレビのCMの時間などに場所を選ばず手軽に使えるといった利用シーンで、そのメリットが最大限活かせるのではないでしょうか。
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